
■omシリーズのはじまり
制作デザイナーの曽我がオリジナルのチェア制作を始めたのは2002年でした。
2005年には、後のomシリーズの原型となるチェア「SF01」を制作しています。
その後、2013年から坂梨がディレクションに加わり、チェアの見直しと検証を重ねながらomシリーズの開発を進めました。
そして2016年、om011ダイニングチェアを発表しました。
2017年 くらしの工芸展 グランプリ(アームチェア)
2017年 くらしの工芸展 荻野克彦審査員奨励賞(アームレスチェア)
アームチェアを熊本県伝統工芸館が収蔵
日本クラフト展 入選
■疲れない椅子が作りたい
体は正直です。
だるさや痛みを感じると、無意識にその状態から離れようとします。
体に合わない椅子では、脚を組んだり、長く座ることが難しくなります。
om011は、そうした身体の反応から設計を始めました。
コンセプトデザイナーの坂梨は、妊娠中の身体の変化をきっかけに、筋力に頼らず安定した姿勢を保つ方法について考えるようになりました。
その後も長い時間をかけて検討を続け、座面角度や背中の当たり方を細かく変えられるモックアップを制作しながら検証を重ねました。
さらに東洋医学の専門家にも監修いただきながら検討を進め、骨盤の中でも仙骨を支えることに着目しました。
仙骨を支えることで、身体は無理なく安定しやすくなります。
安定した姿勢は心地よいため、人は自然とその姿勢に戻ろうとします。
om011は、その身体の働きを妨げず支えるためのチェアです。


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■ペーパーコードの座面
om011ではペーパーコードによる平織りの座面を採用しています。
十分な強度を持ったペーパーコードを一本一本編み込みながら座面を作っています。
平織りは縦糸と横糸によって構成される編み方です。
ペーパーコードの弱点である緩みを軽減するだけでなく、骨盤の前滑りを抑え、身体の荷重を均等に分散しやすくなります。
座面の安定は、仙骨を支える背もたれの働きを助けることにもつながります。
また、通気性と軽量性にも優れており、快適さと扱いやすさを両立しています。

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■定番で最新
oriri mfgのダイニングチェアは一種類です。
アームチェアとアームレスチェアをご用意しています。
人の一生と椅子の一生を想像しながら、必要だと思うことを一脚に集約してきました。
そして現在も、経験を重ねるたびに見直しを続けています。
大きく形を変えるのではなく、少しずつ改良を重ねること。
それが小規模生産だからこそできることだと考えています。
現在お届けしているチェアは、その時点での最新仕様です。
座面裏にはoriri mfgの焼印とシリアルナンバーを刻印しています。

■手のひらからも感じる木
アームや背もたれは、削ったり、磨いたり、何度も何度も触れながら仕上げています。
手に触れる部分だからこそ、形や手触りも大切に考えています。
仕上げには塗膜を作らないオイルを採用し、木の質感をそのまま感じられるようにしています。
気づくと手を添えたり、撫でていたりする。そんな木の心地よさも、このチェアの魅力のひとつです。
■長い道のりの相棒
ヒトの全体重を支える家具は、ベッドと椅子です。
中でも椅子は身体を支えながら、食事をしたり、本を読んだり、仕事をしたりと、多くの時間を共に過ごします。
私たちは、椅子は靴に似ていると考えています。
どれほど良い靴でも、サイズが合わなければ快適には歩けません。
椅子も同じです。
身体に合った寸法を知ることが、チェア選びの出発点だと考えています。
人は歳を重ねます。
元気な日もあれば、疲れている日もあります。
身体が弱ることもあるでしょう。
om011は、そうした変化の中でも身体を支え続ける、長い道のりの相棒でありたいと考えています。
■造形
om011は、身体を支えるための道具であると同時に、日々の暮らしの中に置かれる家具でもあります。
人の暮らしは変化します。引っ越しや代替わりによって住む場所や使う人が変わることもあります。
om011は、そうした時間の変化の中を移動していく道具として、長く暮らしに残る造形を目指しています

